岐阜県の銘菓「栗」を使った和菓子「栗きんとん」とは
2023/10/30
こんにちは!
“おいしい”を楽しむ自然と⾷の複合施設「恵那銀の森」です。
秋の味覚として親しまれている果物「栗」
ご飯に混ぜたり、和菓子や洋菓子の食材として子供から大人まで幅広く愛されています。
秋の訪れとともに、この季節を代表する栗を使用した和菓子「栗きんとん」が食卓に登場する季節がやってきました!
栗きんとんは、秋の味覚である栗を使った和菓子の一つであり、温かいお茶と一緒に食べることでより季節感たっぷりの和の風情を感じることができます。今回は、そんな栗きんとんの魅力についてご紹介いたします。
目次
秋の和菓子は栗が主役!
秋といえば、美味しい食べ物がたくさんありますが、中でも和菓子は季節感があって特に魅力的。和菓子というと、いつも同じ種類ばかりだと思っている方も多いかもしれませんが、季節限定の和菓子はその時期ならではの素材を使って作られる、一年に一度のお楽しみです。
和菓子屋には、様々な種類の和菓子が販売されていますが、その中でも秋の季節に販売される栗の風味や食感を堪能できる栗和菓子は格別です。栗は秋の味覚としても有名で、和菓子にもよく使われます。栗の風味が広がる和菓子としては、栗きんとん、栗まんじゅう、栗羊羹などが挙げられ、香ばしい栗の風味を生かした和菓子が多く作られています。
昔からあるのは一口サイズの栗羊羹や、粒あんの栗入りどら焼き。また栗のあんを流用した栗まんじゅうや、栗の渋皮煮を使った和菓子なども定番として知られており、最近では洋風のケーキと和菓子の融合も増えてきています。栗を使用した和栗プリンやモンブランなども人気商品となり伝統的な和菓子や洋菓子に栗を組み合わせることで、栗本来の風味を生かしながら多彩な味わいが堪能できるのも、この季節ならではの風物詩となりました。
おせちの栗きんとんとは少し異なる、銘菓の栗和菓子
おせち料理に入っている栗きんとんは縁起物とされ、漢字で書くと「栗金団」
金の団子や金の布団という意味で、金塊や蓄財に例えられ、商売繁盛・金運をもたらす福食として正月のおせち料理の定番となりました。
材料には栗やさつまいも、くちなしの実を使用して作り練り上げた色鮮やかな餡に仕上げる見た目も華やかなおせち料理には欠かせない一品です。
一方岐阜県をはじめ中部地方で親しまれている栗きんとんは炊いた栗にお砂糖を加え、裏ごしにして滑らかにした栗を茶巾で絞り、栗の形にした和菓子のことを指します。
漢字にすると「栗金飩」と書き、栗とお砂糖のみで作られているため、栗の栗の甘みを存分に堪能できるのが特徴です。恵那の人々に秋のはじまりを告げてくれる栗きんとん。秋になると、東濃地方の和菓子屋さんなら必ず店頭に並ぶ銘菓です。シンプルな素材でありながら、お店ごとに微妙な違いがある、と舌の肥えた人たちは語り、お店によって味わいの異なる栗きんとんを食べ比べする方や、恵那からの季節便りとして、親しい人に贈られる方も多くいらっしゃいます。