おせち料理をお重にいれるのは何故?定番の食材と詰め方のご紹介
2024/02/09
こんにちは!
“おいしい”を楽しむ自然と⾷の複合施設「恵那銀の森」です。
新年を迎え、お正月の恒例行事として挙げられるのは初詣や書き初め。
そしてお正月に食べるお祝いの料理といえば「おせち料理」
おせち料理は、日本の伝統的なお正月料理であり、元々は年神様をお祀りするお供え物でもあります。
お重に入ったおせち料理はその一つ一つが縁起物。神様にお供えするものを一緒に食べることで御利益にあずかるとされていますが、その中身は地方によって様々。
今回はおせち料理の重箱の意味、定番の食材と詰め方についてご紹介致します。
目次
中に詰められた定番の具材とは?
元日は年神様をお迎えし、1年の豊作と家族の安全を祈願します。三が日の間は神様をおもてなしするため、炊事をしないという風習から日持ちのする料理が中心とされていました。また当時は様々な素材を保存するために塩漬けや煮物などの保存食が主流であったため、その技術が現代でも生かされております。
おせち料理は段にはよって詰める料理が決まっているとされています。
近年一般的となっている三段重の場合、一の重は「祝い肴(いわいざかな)」といった子孫繁栄や不老長寿、豊作を祈願する3品を詰めます。
関東では「数の子/黒豆/田作り」、関西では「数の子/黒豆/たたきごぼう」の3品が一般的。
また「口取り」といって会席料理などで最初に出される料理も一緒に詰めます。口取りは「口取り肴(くちとりざかな)」いわゆる酒の肴となる料理を指し、伊達巻や紅白かまぼこ、栗きんとんや昆布巻きといった甘めの料理が一般的。
二の重には「焼き物」を。炭火などで焼いた料理を指し、おせち料理では主に海老や鯛、ブリなどの縁起がよい海の幸を詰めます。また現代ではローストビーフなどの肉料理も。多様なニーズに合わせたおせち料理が多いのは現代ならではですね。また紅白なますなど酢の物も二の重・三の重に詰めることが多いです。
三の重には「煮物」たくさんの具材の旨みがたっぷりと味わえる野菜のお煮しめや筑前煮など山の幸を詰めていきます。こちらにはれんこんやごぼうなどの根菜類の野菜が使用されることが多いです。
素材はもちろん、盛り付けの美しさも大切に
それぞれのおせち料理には、縁起を招くためのものが含まれています。
学問が成就するようにという意味を込められた、巻物を表す伊達巻や、「よろこぶ」の語呂合わせから「喜ぶ」とされ祝い事にぴったりとされる昆布巻き、曲がった腰と長いひげが長寿を表しているとされる海老や、 非常に多くの卵を持つことで知られているニシンの卵の塩漬けで、子宝を象徴する数の子など縁起物は多数です。
古くからのおせち料理も近年ではご家族の好みや流行も取り入れられるようになってきました。
銀の森は元々はおせち屋さん。食材選びから盛付・梱包まで一貫した自社製造を行い、品質重視と職人の手技が盛り込まれたおせち料理を作り続けてきました。
まだ見ぬお客様のお正月の食卓に思いを馳せ、作り手として今日も丁寧におせちを作り続けていきます。